【照蔵読書】父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話 

照蔵読書
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今回紹介するのコレ!

ヤニス・バルファキスさん著書の

『父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなく分かりやすい経済の話』

です!

この本は著者のヤニスさんが漠然で分かりにくく理解しにくい『経済』という学問を娘さんの為に分かりやすく噛み砕き誰でも分かるとように作られた物である為、経済の事なんか全く分からないよ!という方でも無理なく読めますし、沢山勉強されている方で経済の事を熟知されている方についても復習にも使える本で実用的な本になっています!

今回も大事だと思った箇所をサクッと要約していきます!

では早速入っていきましょう!

格差は余剰から生まれた!

最近日本でも格差社会について捉えられることも増えてきましたが、まず、この格差とは何故生まれたかご存知ですか?

この格差とは、まだお金という概念がまだはっきりしてない時からあり、もともとは穀物から始まっています!

まず、穀物を作るには作る為の土地が必要です!そして、労働力が必要になります!その為、穀物を作る人は、まず土地を借り、それから労働者を雇い、最終的にそれを売買して利益を得ていました!

お金があれば良いですが、無い場合は借金をし、土地を借り、労働者を雇い、利益を出したら、借りたお金に利子を付けて返していたわけです!

そして、お金を借りる人がいれば、お金を貸す人がいるという訳です!

何故お金を貸せたかというと、そこに

『余剰』

があったからです!

この余剰を『借金』として市場に流して、お金のサイクルを上手く回す事で、更なる『余剰』を生んでいたのです!

この話だけにフォーカスすると、『結局元から持っている奴だけが有利なのかよ!』って思ってしまうかもしれませんが、そうではありません!

もし、雇われる身であったり、借金をする立場であったとしても、少しずつでも『余剰』を作り出し、市場に流通を生み出す側になれれば、いつだってそのポジションを変える事だって出来るのです!

ここの話は昔の話でしたが、これは現代でも同じです!

職種や仕事形態は昔より遥かに増えているかもしれませんが、この『余剰』が生み出すお金のサイクルは今も変わっていません!

市場とは3つの要素!

どの職種であっても市場社会というものがありますが、この本ではどの職種や形態であっても市場とは3つの要素で成り立っていると書かれています!

それは

『土地』

『生産手段』

『労働力』

です!

『土地』

まず『土地』とは文字通り、物を作る場所の事を指します!

『生産手段』

そして『生産手段』とは、原料や加工する為の機械やシステムなどのインフラ整備などの事を指します!

『労働力』

それから『労働力』ですが、これは、時間や労力を費やす力の事を指しています!


この言葉の意味だけを聞くと、あまりピンとこないですが、

例えば、何か作物を作るとなると、まず作る場所が必要です!

それから、作物を育てる為の機械や燃料が必要です!

そして、その場所や機械を稼働させる労働者が必要です!

これらの3つの要素を全部ひっくるめて『市場』と呼んでいます!

この市場というものが分かったからといって何だと言うんだ!と思っちゃうかもしれませんが、この市場を理解する事こそが経済学なのです!

何か商売やサービスを始める時に、市場を理解せずに漠然と始めても成功することはありません!

まずは場所は何処に必要なのか?

このインターネットが普及している時代では土地という物だけでなく、オンライン上のインターフェースも立派な場所となります!

それから生産手段は何なのか?

原料は?それを手に入れるコストは?必要な機材は購入かリース?また整備頻度や費用はどうなのか?

そして労働力はどうするか?

どんな人を何人雇うのか?必要なスキルは?時間は?また、機械化して、人以外の労働力も取り入れるのか?

この市場の事を理解出来ていれば、この基本的な経済の理念を再現出来ることが出来るので、この『市場』の知識は経済学の中でも特に重要なジャンルとなります!

成功するには絶対的信用!

ビジネスで成功するには何が必要なのか?

経済学の本で急に成功の話?と思いましたが、ビジネスで成功するということは、仕事で必須となる、

『生産』『販売』『支払い』

が効率良くサイクルする事を言います!

そして、このサイクルというのは一人で動かせない程広大で複雑です!

商品やサービスを作るには、その知識や技術に特化した人材が必要ですし、販売と支払いにあっても、集客や販促などのマーケティングが必要不可欠です!

そこで、各業務を上手くサイクルさせる為に必要な事こそが

『信頼』

です!

哲学者のルソーさんの話で、『狩人のジレンマ』というものがあります!

これはどんな話なのかと言うと、

ある狩人のグループが目の前の丸々と太った鹿を仕留めようとしています!その狩りは一瞬の油断も許しません!鹿は僅かな気配さえも感じ取って危険を感じればすぐに逃げ出します!そんな緊張感の中、ある狩人の前に一匹のウサギが現れます!狩人は考えます!

目の前のウサギを捕まえれば私の家族の1日分の食料にする事が出来るだろう!しかし、あの鹿を仕留めればうちの集落全体の食料にする事が出来る!でも目の前のウサギを仕留める為に動けば確実にあの鹿は逃げてしまうだろう!

といった話です!この話が何を意味するのかと言うと、何か大きい事を成す時には、そこにいる全員がお互いの為に動けるように信頼しあえなければ、その目的は果たせないということです!誰か一人でも目の前のウサギを仕留めようとする者が出てきてはダメなのです!

ビジネスも同じで大きい企画や案件を成そうとする時には、それぞれの役割を持つグループが同じ目標を達成する為に、お互いを信頼する事が大事なのです!

最後に!

いかがだったでしょうか?

正直この本には経済学の基礎になる考えが凄い多く書かれているので、今回もこの3つに絞るのは大分考えました!

しかし、現代においてこの『余剰による格差』『市場理解による明確な目標設定』『利益主義ではなく道義主義』という考え方が特に大事ではないかと思って書かせて頂きました!

皆さんは経済学についてはどう思われますか?こんな考え方があるよ!とか、この本も面白いよ!という事がありましたら是非コメント欄にお願いします!


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