今回紹介するのはコレ!
吉井理人さん著書の
『最高のコーチは教えない』
です!
この本はコーチングについての話がわかりやすく書かれていて、スポーツは勿論、仕事で部下を教育する立場にある方にも使える技術がいっぱいです!
私はJTIのトレーニング指導者やNSCAのパーソナルトレーナーやストレングス&コンディショニングスペシャリストの資格なども持っていて、学生の頃から指導する立場になることも多かったのですが、あの学生の頃にこの本が読めていたら……!と真剣に思いました!
今回も大事だと思った部分を要約していきます!
早速入っていきましょう!
教えない!こそが指導!
まずコーチとは何かを教える時に何を参考しているか知っていますか?
それは自分自身の経験や勘です!確かに名コーチと言われる方の経験や勘はこれから成長していく選手や社員にとってはとても参考になると思います!
しかし、このコーチング方法は諸刃の剣で、その選手や社員にその指導方法がマッチングしない可能性だってあるからです!
それもそうです!人それぞれ考え方も感じ方も何もかも違うのですから!
だからといって指導者の立場になった時に、それぞれの選手に合わせた指導を完璧に行うのは非常に難しく、またコーチングには選手や社員の自主性が損なわれる可能性があることも頭に入れておかなければなりません!
人が成長し続ける為には、『自分』の力を認識し、『自分』を成長させる為の自主性が必要だからです!
だからこそ、最高のコーチングとは
『教えない』
という事が最高のコーチングになり得るのです!
ここで言う『教えない』とは、選手や社員をほっておくことではありません!
ここでいう『教えない』とは、何でもかんでも教えるのではなく、相手をよく観察し、よく話し合い、相手自身にどうすればいいかを気づかせる事が重要なのです!
だからこそ、正しく『教えない』指導を行い選手、社員を最大限に成長させちゃいましょう!
『個』こそチームを伸ばす栄養素!
これは、チームや組織を優先したコーチングより、個人を伸ばすことを優先し成長させればそのチームや組織は自然の成長するというものです!
一般的に成長にはスキルや戦術自体を教える『指導行動』と、技術ではなく、精神的な考え方や自分の持ち方などを教える『育成指導』の2種類がありますが、この『教えない』指導では取り分け後者の
『育成指導』が重要となります!
それは、技術も大事ですが、メンタルを伴わらない技術ではその技術が光り輝く時は無いからです!
嫌々教え込まれた技術ややりたくないと思うような戦術を刷り込まれても、本人自身がこの技術、戦術を使って勝ちたい!成長したい!思わない限り前に進むことは無いからです!
ではどうすればいいのか?
それは
『細かい目標設定を行い、確実に達成させる!』
という方法が推奨されています!
人間の目標達成時の充実感は非常大きいです!その成長体験を小さくても良いので積み重ねていくと、人は自然と
『もっと成長したい!』
と思うようになるからです!しかし、ここで注意が必要なのは、確実に達成できる目標に設定するということです!
もし、成長体験ではなく、失敗体験を積み重ねてしまうと、自信が持てなくなり、その技術ではなく、自分自身の技量を信じられなくなりどんどん成長することに消極的になる危険性を持っているのです!
まず指導する際には、チームではなく、『個』を意識し、『細かい目標設定』を行う事で、全体を成長させましょう!
教えるのではなく、聞く!
これは最高の指導者は物事を教える時には、直接教えるのではなく、
『質問をして気づかせる』
ということで、ぱっと直接指導する事は簡単ですが、ここで何より大事なのは、本人自身が
『納得』しているかどうかです!
そして、その『納得』はどうしたらできるかと言うと、『自分で気づく』ことこそが最高の『納得』なのです!
例えば、プロジェクトチームで部下に対して作業計画性について指導したい場合などは、『もっと時間を有効に使いなさい!するべき事に優先度をつけて、時間を決めるんだ!簡単だろ?』と指導するより、『仕事は上手く進んでいるかい?今君が持っている仕事で特に大事なのは何かな?もしそれを優先して行うにはどうすればいいかな?』と本人自身に気づかせる指導をした方が、聞き入れ易い上に、自己向上を促すことも出来るです!
指導する最高には、この上手く質問する技術を使って、本人の自己客観視する能力を上手く活用して成長を促しましょう!
最後に!
いかがだったでしょうか?
私はこの本を読んで、もともと指導者という立場であったにも関わらず、正直、自分の意見や考え方を押し付けるような2流の指導方法をしていた事に気付かされました!
仕事の勤務歴が長くなれば、嫌でも後輩や部下を指導する時もあるので、このようなコーチングの技術は仕事をする上でも必須の技術になり得ると思いました!
皆さんも、後輩、部下、選手に正しくコーチングを行い、その指導した子と共に成長し幸せになりましょう!
興味がある方は是非読んでみて下さい!
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