【照蔵読書】人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点!

金融・投資
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今回紹介するのはコレ!

木暮太一さん著書の

『人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点』

です!

この本は、経済学を学ぶ中で、仕事とは何か?給料とは何か?という大きい疑問に対して調べていくうちに、マルクスさんの『資本論』とロバートキヨサキさんの『金持ち父さん 貧乏父さん』の著書の中には同じ共通点があり、それを分かりやすく説明してくれている本になります!

皆さんはどうやってお給料が決まっているかご存知ですか?

高いお給料をどうやったら貰えるか分かりますか?

そんな素朴だけど、人生を左右することをできるだけシンプルに要約していきます!

「資本論」と「金持ち父さん貧乏父さん」

上記でも書いたとおり、この本は

マルクスさんの「資本論」

ロバートキヨサキさんの「金持ち父さん貧乏父さん」

の2冊の本の共通点から経済の成り立ちを読み解いた本です!

では、この本の共通する点は何なのか?

ということですが、簡単に言ってしまえば

『労働者はいつまでも搾取され続ける』

ということです!

資本主義のシステムというのは、基本的に経営者や組織のトップなどが『労働力』を労働者から給料という名のお金で買っている状態であり、いくら労働力が高かったとしても、その給料は大きく変わることはありません!

だから、『資本論』では「資本主義経済では労働者は搾取され続ける!だから団結して、革命を起こせ!」と書かれていますし、『金持ち父さん貧乏父さん』の中では「労働者では豊かになることは出来ない!そのラットレースから抜け出す為にも不労所得を手に入れなさい!」と書かれており、両方において

『資本主義で労働者になると豊かになれない!』という事が示されていて、そのラットレースから抜け出す為の方法やノウハウについて考え、

「目指すべき幸せな働き方」

を見つける為の方法がこの本では紹介されています!

給料はなぜ上がらない?

そもそも給料の決まり方は2つあります!

①必要経費方式

②利益分け前方式

です!

①必要経費方式とは

日本の給料の大半がこの方式決まっていて、簡単に言えば「生活に必要なお金」を給料として貰う!ということです!

年齢を重ねていけば、家族と増え、養う為により多くの給料が必要です!

だから日本にはそれを補うために「年功序列」という制度があり、毎年少しずつ給料が上がっていくのです!

②利益分け前方式とは

海外の会社に多く見られる体形で、利益を出した分だけ給料に反映される!といったものです!日本では「歩合制」と言った方がわかりやすいかもしれません!

この①と②の給料で、上がりにくいのは

①必要経費方式のほうです!

なぜなら生活に必要なお金を全国の平均値から導き出すやり方なので、どれだけ能力が高くて、人より多くの商品を作れて、どれたげ利益を上げたとしても、あくまで生活するお金を貰うだけの為、貰う給料が高くなることはないのです!

私達がどれだけ頑張っても、この給与システムにいる以上、給料が急激に上がることはなく、逆にデフレの時にはお金の価値が上がってしまって給料が下がることもあるのです!

発展途上国は人件費が安い!

少し前の中国やインドなど発展途上国の商品は日本やアメリカなどの先進国と同じ物を生産していても、値段は発展途上国の方が安いです!

皆さんもメイドインチャイナやインドなどの表記を見たことがあると思います!

そもそも何故発展途上国の商品は何故安いか知っていますか?

それは商品を構成している原材料が特別安いという訳ではなく、それを作っている労働者の人件費が安い為、商品の価値が低くなっているのです!

では何故人件費が安いのか?

それは、上記でも書いている「必要経費式」の給与体形に秘密があります!

必要経費式では、日々の生活を過ごす為の額が給料として支給されるので、発展途上国のように日々過ごす為の経費が少なくすむ国では、必然的に給料が低くなり、結果的に商品を作る為に必要な人件費が安くなる為、商品の値段が低くなるのです!

古い企業ほど給料が高い!

これは労働者としては良い情報ですが、

『古い企業は給料が高い!』

というデータがあります!

勿論昔から現在まで活躍している会社は大きくて、資本金も多いので給料が高いということもあります!

しかし、それだけではなく、実は古い企業というのは、現代の経済状態とは違う時に出来ています!

これが意味するのは、現在より経済状態が良い時代に出来た企業というのは、その時の物価により、日々の生活にかかる生活費が現代より高いため、必然的に支払われる給料もその時の生活水準がベースになっているため、現代より高めの給料が支払われているのです!

このことを考えると、給料水準で仕事を選ぶ時は、企業が設立した時代のことも考慮して探せば、同じ職種でも給料が高い企業を見つけられそうです!

労働時間が増え続けるカラクリ!

現代では

『働き方改革』

といった、労働時間への考え方も出てきていますが、そもそも、何故、労働者の労働時間は増え続けるのか?

それは、企業や組織といのは、

『労働でしか利益を増やせない』

からです!

これはどういうことかというと、何か商品を生産しようとした時に、まず、その商品の原材料の価格は大きく下がることはありません!そして、その商品を作るための機械はリースであっても、購入であっても経費はかかりますし、時間内に生産できる商品の数というのは増減することはありません!

結果、経営者がより多くの利益を出すためには、それにかかる「人件費」という『労働力』を増やすことでしか、利益を増やすことが出来ないのです!

その為、企業や組織はより労働力を増やすために、日々ノルマを与えて、更にほぼ強制的な組織目標を与えることで、より多くの労働力を捻出しようとしているのです!

ただ勘違いして欲しく無いのは、これは企業や組織が悪いのではなく、資本主義経済というのは、必然的にこのようなシステムになる構造であるため、全て企業や組織が悪い訳では無いということです!

だからこそ、マルクスさんは、資本主義では貧富の差がどんどん大きくなるので、皆が平等に幸せになるための共産主義を提唱したのです!

どれだけ残業しても裕福になれない!

人は今以上に給料を貰う為に、日々頑張りますが、この頑張りにも落とし穴があります!

例えば、その代表となるのが「残業」です!

人より多く働き、周りの人以上の給料を貰えれば、その残業の分だけ裕福になれるように感じがちですが、それがそもそも間違った思考になっています!

上記でも何回も出てきていますが、私達日本人の給与体形は

『必要経費方式』

です!

日々の生活を送る為の経費を給料として貰う訳ですが、この「残業代」というのも実は同じで、人より多く仕事をしたからお金が貰えるという解釈でもあながち間違っていませんが、この「残業代」というのは、労働して生産した量に対して対価が支払われる訳ではなく、

『人より多く仕事をしたことによって消耗した体力を回復させるため』

に支払われる対価であるため、人より多くお金を貰えれば、それ分だけ裕福になれそうなものですが、その本質は、消耗したものを補う為の対価であるため、結局のところ、自分に残る利益というのは、残業をしてもしなくても大きく変わる事はないのです!

自己内利益がマイナスになる働き方は辞める!

私達が仕事で得られる利益の本質は、お金だけでなく、その仕事で得られる満足感などがあります!

そして、私達はその利益を大きくして、幸せになる為に仕事をしている訳ですが、どうすれば利益を増やす事がわかりますか?

人より多くの仕事をして、手元に入ってくる給料をより多くすることだ!と考えている方は少し危険で、例えば、100万円が欲しいですか?と聞かれれば、恐らく大半の人が、すぐに『はいっ!!』と大きく手を挙げると思うのですが、100万円あげます!でもそのかわり1年間奴隷になって下さい!と言われたら!逆に誰も手を挙げなくなると思います!

手に入る利益は同じなのに、何故このような差が生まれるかと言うと、私達は無意識のうちに、

『自己内利益』

を計算しているからです!

100万円は欲しい!でも1年間奴隷になる程の価値は無いと、自分の中で計算しているのです!

この自己内利益を簡単に表すと

『仕事で得られるお金・満足感−労力などの必要経費=自己内利益』

という構図になりますが、私達が人生で幸せになる為には、この自己内利益が最終的にプラスになっていなければ、幸せになる事はできません!

いくら高い給料を貰っていても、それを得るために必要な労力や時間が大きすぎると結果的に不幸になってしまうのです!

また、この自己内利益は常に変動することも忘れてなりません!

1度自己内利益がプラスになっているからといっても、その後、マイナスになることがあります!

それは、人が

『幸せな事でも慣れる』

ためです!

高い給料を目指し、激務をこなし、高い給料を得た時は、達成感と満足感で自己内利益はプラスになっているかもしれませんが、人はその幸せに対して『慣れ』が発生するため、時間経過と共に、お金で得られる満足感は薄れていき、最終的には激務だけが手元に残り、いつの間にか自己内利益はマイナスになってしまうのです!

そのため、お金も勿論大事ですが、そこだけにフォーカスして仕事を選んでしまうと不幸になってしまう可能性があるので注意しましょう!

自己内利益の増やし方!

仕事を選ぶ時は自己内利益が大事だと本書で紹介されていますが、ではどうすれば自己内利益は増やせるのか?

これに2つの方法があり、

①満足感を変えずに、必要経費を下げる方法

仕事の中での必要経費とは、労力や時間のことを言います!

時間は分かりやすいですが、労力とは具体的にはどのようなことを言うのか噛み砕くと、

『肉体的苦痛』や『精神的苦痛』

のことになります!

そのため、必要経費を下げるために必要なことは、

『労働時間を減らし、苦痛を軽減する』

ことにあることが分かります!

これは結局どう言うことを言っているのかと言うと、

『ストレスが少ない仕事を選ぶ』

と言うことです!

その仕事をする上でストレスがかかりにく仕事であれば、時間は短縮できるし、身体的苦痛も精神的苦痛も軽いものになります!

逆に話すことが苦手なのに、営業でバリバリ仕事をさせられたり、体を動かすのが苦手なのに朝から晩まで肉体労働してしまうといった、人より多くのストレスがかかる仕事を選んでしまうと、多くの給料を貰ったとしても、自己内利益がマイナスになることがあるのです!

②必要経費を変えずに、満足感を上げる方法

自己内利益を構成する、仕事で得られる給料や満足感を上げる方法で、一番分かりやすいのは作業時間や内容は同じ職種で、より給料が高い会社に転職したり、起業することです!作業内容が同じで給料を上げる方法なのでわかりやすいです!

そして、もう一つは給料は変わらないが、自分が興味がある職種や作業に携わり、満足感を上げる方法です!

この方法では直接手に入る給料が高くなる訳ではありませんが、自分が興味がある分野に手を出して経験する事で、やりがいや達成感をより多く手に入れて自己内利益をプラスにする方法です!

自己内利益の上げ方は一つではありません!自分に合ったアプローチ方法で、自己内利益をプラスにスライドさせ、より人生を豊かにしましょう!

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最後に!

いかがだったでしょうか?

この本では、主に給料のシステムやそれを構成するものが詳しく説明されていて、結果的に、

「なぜ給料が上がらないのか?」

「何故仕事をどれだけ頑張っても給料に反映されないのか?」

という事に結びつけられていて、だから、私達は、そのラットレースに巻き込まれない為に、高い給料を貰う方法や給料だけでなく、自分を幸福にする為の自己内利益をいかに向上させるかが詳しく書かれています!

人によってどの部分が一番面白く感じるかは、人によって違うと思いますが、私が一番面白いと感じたのは、やはり

『自己内利益』

についての記述があるところでした!

高い給料を貰って高い生活水準の方は幸せだと思いますが、なら世界一資本を持っている人が世界一幸せ!とはならないと私は思います!

それこそ、世界一の資本を貰っているけど、それを得るために犠牲にしている物もすごい大きなものである可能性が高くて、もしかしたら差し引きしたらマイナスになるかもしれません!

だからこそ、給料だけでなく、この自己内利益を大きくプラスにできる働き方が出来れば、人は幸せになれますし、それこそが、私達の目指すべき道では無いかと感じたからです!

皆さんはどんなところが一番面白いと感じましたか?

また教えて頂ければ幸いです!


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