今回紹介するのはコレ!
ヴォルフガング・ヒュアヴェーガーさん著書の
『レッドブルはなぜ世界で52億本も売れるのか』
です!

この本は、まず著者の発音しにくい名前にもインパクトを受けましたが、なぜ200円もして科学的に効果も立証されていないただの砂糖水が、世界で52億本も売れているのか?
その理由を追求していく中で、マーケティングの面白さや、ブランディングの大切さを理解できる内容の本になっています!
では早速内容に入っていきましょう!
商品ではなく、体験を売る!
レッドブルは、世界165カ国で52億本以上の売り上げ実績を持つ企業です!
ではなぜそれだけ多くの国に、それだけ多くの飲み物を得ることができたのか?
その内容はいたってシンプルで、単純に
「ブランドの強さ」
があったからです!
レッドブルは、飲料水としては比較的値段が高い部類に入ります!
創業者のマテシッツさんは最初から、普通の飲料水のハイエンド製品として売ることを決めていましたが、どうすれば普通の飲料水よりも高いこのレッドブルを買ってもらえるのか?と考えたところ、行き着いたのは
「商品を売るのではなく、体験を売る」
と言うことでした!
人はなぜものを買うのか?
この質問を投げられたとき、大体の人は「必要だから買う!」と考えがちです!
もちろんその答えは間違っていませんが、現在裕福になっているこの世界の中にとっては、人が生きるのに必要なものだけが売れているわけではありません!
それがわかりやすいのは、高級ブランド品です!
同じ機能の服や同じ機能のカバン、機能は同じはずなのに人はその高級ブランド品を買いたい欲求があります!上記にある質問の答えであれば、同じ機能であれば安い方が合理的なはずです!
ではなぜ人は、高級ブランド品を欲しがるのでしょうか?
それは、その高級ブランド品を買ったり所持することによって、
「体験を買っているから!」
です!
値段が高くてなかなか手に入らないブランドを自分が持っていれば、人より良いものを持っていると言う優越感に浸れますし、芸能人が持っているものと同じものを持っていれば、それだけで幸せな気持ちになることもあります!
これらのように、人は必要とするもの以外にも「体験」のために購買意欲が生まれる!と言うところにフォーカスして、レッドブルはあの有名な言葉、
「翼をさずける」
と言うフレーズをもとに、その飲料水の特別感のために、多額の広告費用や緻密なマーケティングとブランディングをもとに、レッドブルのそのブランドの価値観を底上げしていったのです!
そのレッドブルの売り上げの3分の1も投資して、ブランディング、そしてマーケティングすることによって、世界幅広く、52億本という数字を叩き出す事が出来たのです!
この「体験を売る!」というマーケティングの仕組みを知っていれば、世界で売れている物の価値や理由がわかってきます!カフェと言えばスターバックスだよね!と言うこの固定概念も、この「体験を売る!」というマーケティングを徹底した結果、得られた評価なのです!
最後に!
今回は、非常に短い要約になりましたが、内容はいたってシンプルで、マーケティングやブランディングを行い、
「商品ではなく、体験を売れ!」
と言う話の内容が、ずらずら書かれている感じでした!
私は結構話のストーリーを楽しむと言うよりも、本によって知識や技術を学んだりすることが好きなタイプなので、この本のように、1つの大事な定義を、1冊かけて読むのは結構しんどかったです!
ただ、私たちが当たり前に買ったり使ったりしているあらゆるブランド品には、それぞれが、その商品価値だけではなく、その商品に隠れている「体験」と言うものをアピールして、最終的に私たちの購買意欲につながるんだと勉強になりました!
私は公務員のため、物を売ったりすることがないので、あまり直接的には参考にはなりませんでしたが、これが商品ではなく、組織と置き換えれば、その組織の価値を上げることも可能であるとも思いました!
この本は、特にこれからマーケティングやブランディングをしていく人や、商品やサービスを売るという方は特に参考になりますし、私のような物を売るという職種じゃない方にも、こんな物の売り方があるんだ!ってあったり、こんなふうにマーケティングするやり方もあるんだ!と勉強になると思います!
物の売り買いにたずさわる職種じゃない方には、優先順位が高い本とは決して言えませんが、時間の合間に読む読み物としては、非常に面白い内容の本でもあるのでぜひお勧めします!
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