今回紹介するのはコレ!
木村尚義さん著書

『ずるい考え方~ゼロから始めるラテラルシンキング~』
です!
今回も実用的な部分をピックアップして要約していきます!
では早速入っていきましょう!
ラテラルシンキングって?

まずこの『ずるい考え方』で一番コアになるのが、この『ラテラルシンキング』な訳ですが、皆さんはご存知ですか?
内容としては、1967年にイギリスのエドワード・デ・ボノさんが提唱したもので、『どんな前提条件にも支配されない自由な発送法』というものです!
簡単に言えば
『えっ?まさかそんな考え方があったなんて!』
っていう事を考えることです!
良く聞いた事がある
『ロジカルシンキング』
とは異なるもので、この考え方は『物事を順番に積み上げながら道筋を立てて正解を導いていく考え方』で、A→B→Cと順番に組み立てるのに対し、『ラテラルシンキング』ではA→Dのように、途中過程を吹っ飛ばしてゴールへ向かう考え方なんですね!
そして、この『ラテラルシンキング』には3つの特徴があり、
1.あらゆる前提から自由になる!

まず、ラテラルシンキングでは1つの答えではなく複数の答えがあります、これはロジカルシンキングではない考え方です。これが、どういうことかと言うと、1つの決まった固定概念を持たないと言うことであり、そしてこの考え方こそが新しいアイデアを生むきっかけになります!
例えば、アーチェリーをするときに、的の真ん中に矢を当てたいとします!これをロジカルシンキング的に考えると、少しずつ腕の角度や弓の引き具合を考えて矢を打ち、徐々に的の真ん中に照準を合わせていくような考え方になります!
これをラテラルシンキング的に考えると、例えば的を大きくしたり、打つ場所を近くからにしたり、常識的にでは間違っているかもしれませんが、結果的に的の真ん中に矢を当てるという目的を達成できる形になります!
あらゆる決まりや、ルール、規則を守る事は大事ですが、時にその常識にとらわれない考え方が大事になるのです!
2.問題が最短ルートで解決される!

本来問題解決には時間がかかります、しかし、このラテラルシンキングでは、その時間がかかると言う常識も当てはまらないので、ロジカルシンキング的に考えると多くの時間がかかるような事でも、ラテラルシンキング的に考えれは、途中の経過を問わず直接ゴールに向かう結果を求める考え方ができるので時間が節約できるようになります!
3.お金、時間、手間が節約できる!

これは、わかりやすい内容で、上記でも時間がラテラルシンキング的に考えれば節約できると言うことがわかりましたが、時間がかからないと言う事は結果的にお金もかからないと言うことです!
例えば、スティーブ・ジョブズさんはiPhoneを作るときにボタンをなくしました、結果的にボタンにかかる費用とボタンを埋め込むことで作業がなくなりiPhoneを作る時間は短くなったそうです!また、大阪万博では入場する方たちをいかに走らせず、安全に見て回ってもらおうと考えたところ、ゲートを広げたり、警備員の数を増やすことも考えられましたが、最終的には入場する方たちに少し小さい事で案内図が描かれた地図をお渡しし、入場する方はその地図に書かれた文字を読むために自然と歩きながらではないと字が読めないので走る人はいなくなりました!この俺でも、ゲートを広げたり警備員を増やす費用はかからず地図を印刷すると言う経費だけで最大の結果を得ることができたのです!
何故ラテラルシンキングが必要?

ここまでラテラルシンキングについてここまで書きましたが、そもそもまずなぜラテラルシンキングが必要なのか?と言う事なのですが、まず普段行っているロジカルシンキングと言う考え方が悪いと言うわけではありませんが、それぞれの考え方にメリットデメリットがあります!
まずロジカルシンキングですが、このロジカルシンキングには1つずつ物事を組み立てて最終的に結果を出せると言うことが1つのメリットになります、またこのロジカルシンキングで優れているところは、もし失敗したとしても、それまでの途中過程においての成果が手に入ると言うことです!
次にラテラルシンキングですが、このラテラルシンキングでは、一般常識と言われる固定概念を無視することができます!
この無視と言う言葉を聞くと少し悪いことのようにも感じますが、この一般常識と言う部分から離れることにより、普段なら思い付かない解決方法や計画を見いだすことができ、最終的に経費、時間、労力をかけずして成果を出すことができるのです!
ラテラルシンキングに必要な3つの力!

ではラテラルシンキングとは一体どうすれば身に付けることができるのか?
この力を使いこなすにはラテラルシンキングに必要な3つの力を鍛える必要があります!
それは、
1、疑う力
2、抽象化する力
3、セレンディピティ
の3つになります!ではその内容に入っていきます!
1、疑う力
まずこの疑う力ですが、何を疑うかというとそれは固定概念のことです!
「何々であるべき」
「何々になるはず」
といった常識や、先入観、または思い込みなどがこの固定概念に当てはまります!
このラテラルシンキングではこれらの固定概念のような思考を飛び越えて考える思考法のため、まずはその固定概念を疑う力を身に付けなければなりません!
そしてこの疑う力を鍛える上で重要な3つのワードがあります!
「なぜ?」
これは一番わかりやすいワードで例えば
なぜ必要なのか?なぜ不可能なのか?なぜ同じでなければならないのか?
といったありふれた常識や固定概念に対して疑問を持つときに使うワードです!
「本当?」
このワードは今目の前にあるその情報が本当なのか?と言うことを疑う力です!
いつも日常的に当たり前にしている事はなかなか私たちは疑うことができません!
しかし、あまりに当たり前にするあまりその情報が間違っていたとしても私たちはなかなかそれを疑うことができません!
だからこそいつも当たり前にやっていること、いつも常識だと言われていること、これらに対して疑う力を身に付ける必要があるためこの本当なのか?と言うワードを使う必要があるのです!
「今はね」
最後のワードですが、常に情報や周りの環境は変化し続けます!だからこそ昔では当たり前だったことであっても現在やその未来に関してはその常識は当てはまらないと言うことも多くあります!
だからこそ私たちは、過去からの常識にとらわれず過去、現在、未来を見据えた上で判断していく必要があります!
だからこそ、その時間軸を中心に今本当にそれが常識なのか?と言うことを疑うことによりその固定概念を破ることができます!
2、抽象化する力

これは簡単に言えば、物事の本質や機能に注目することになります!
例えば鉛筆であれば
「文字を書く」
と言う機能があります!
鉛筆と言うものは1種類しかありませんが、この文字を書くと言う本質に目を向ければ、他の代用品がいくらでも見つかることがわかります!
例えばボールペンでも文字は書けますし、パソコンやスマートフォンを使えばよりきれいなフォントで紙に字を印刷したりデータ上に保存もできます!
このように何か解決する問題が発生した時、その物事だけに目を向けるのではなく、その問題の本質に目を向けて、多角的な目でその問題を見ることが大事なのです!
またこの抽象化ができれば、その物事を言語化して認識できるため自分1人で考えるのではなく、複数人数でその物事について考える時にも役に立ちます!
3.セレンディピティ

ここで難しい言葉が出てきましたが、このセレンディピティーとは簡単に言えば
「何かを探しているときにそれとは別の価値あるものを偶然見つける力」
と言うことです!
例えば、アルフレッドウェグナーさんが発見した「大陸移動説」は、このセレンディピティーによって発見されました!
アルフレッドウェグナーさんは、ふと世界地図を見ているときに「あれ?よく見たら大陸同士がパズルのようにつながるな!」と言うことに気が付きました!
普通の人であればこの発見に対してそのままスルーしてしまうと思うのですが、アルフレッドウェグナーさんはその発見に対して無視をせずその大陸移動説について調べたところやはりすべての大陸はもともとすべてつながっており地球の成長とともに大陸が移動した!と言うことを発見しました!
このセレンディピティーと言う能力が大事なことがわかりましたが、ではどうすればこのセレンディピティーの能力を磨けるのか?
それは感性のレーダーを研ぎすませる!と言うことが重要になり!具体的にどうすれば良いかと言うと、それは
「驚くこと!」
です!
日常において何かあったときに「それは知ってるよ」「これってこういうことでしょ?」と言うふうに知っている事は良いのですがその思考を前面に出してしまうと、このセレンディピティーという能力はどんどん下がっていきます!結果的にその自分の思考の枠から外れることができず発想もどんどん貧弱になり最終的にはアイディアなども出しにくくなります!
だからこそ日常に起きるどんなことであっても、まずは驚くことによって自分の好奇心を刺激し、このセレンディピティーと言う感性を磨くことで、その当たり前だと思っていることの中のいつもと違うところや違和感を発見し、それを引き出すことでどんどん自分の中にそのアイデアの種を育てることができるのです!
当たり前の日常において、何事に対しても驚くと言う事は難しいですが、この驚くと言う作業によって自分の中の潜在能力を引き出すことができます!
最後に!

いかがだったでしょうか!
私たちは日常中においていろいろな考えを持ちます!しかし、その考え方自体がありふれたものでは、人があっと驚くようなアイデアを出すことができません!
でもこのずるい考え方の本に書いてあるラテラルシンキングを磨くことができれば、もっと日常的にいろんなアイデアを出すことができ、普通の人では出すことができないアイデアや、工夫をする能力を身に付けることができると感じました!
今回は、主にラテラルシンキングの本質についてだけ話しましたが、この本にはその他にもいろんなそのラテラルシンキングを生かす方法が他にも書いてあるのでもし興味がある方はぜひ読んでみて下さい!
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