今回はAmazonの人気著書の上位に入っていた『物語思考』を読んだので、この本について書いていきます!
この本は古川健介さん(けんすう)が書かれた、人生を歩んでいく上でのハウツー本になっています!
『物語思考』
冒頭で本のタイトルにもなっている『物語思考』について説明しているのですが、これは簡単に言うと
「自分がゲームやアニメの主人公になったつもりで生きましょう」
と言ったものです!
この言葉だけではよくわからないと思うのですが、例えば、「あなたは人生の局面で悩まされている、仕事や家族についても考えなければいけない」っていう場面になった時、不安や恐れで考えがまとまらず結果を出せないかもしれません!
しかし、自分が主人公になったつもりで客観的にその状況を捉えた時「この状況ならこれがいいな!」と判断しやすくなり、行動に移りやすいのです!
皆さんにもドラマやアニメを見て、「自分だったらこうするのになぁ」って思った事があるかもしれませんが、この「物語思考」はそれを自分の人生に置き換える感じです!
『学べること』
この本は、上記で説明した「物語思考」について書かれている本ですが、大きく分けると2つのパートに分かれています!
それは、
①キャラクターの作成
②キャラクターの行動
です!
①のキャラクターの作成とは、「物語思考」で自分が演じるキャラクター像をまず作り出す作業で、ここでどんなキャラクターを作るかと言うと、ざっくり言えば
「自分がなりたいキャラクター」
です!
この本ではまず自分のキャラクターを作る上でなりたい自分を100個書き出すという作業をセッションに入れています!
なぜこんな作業をさせるのかというと、
「過去を振り返るより未来を見据えた方が行動が促される」
ということと
「自分の中に眠る理想像を明確にする」
ためです!
例えば、昔から野球一筋でやってきた人が将来テニス選手として活躍したいと思った時に、今までやってきたことを振り返るより、未来でテニス選手として活躍している自分を想像した方が、現在やらなければならない事がハッキリし行動に繋がりやすい!といったことと
現時点でやりたい事、なりたい物が見つからない人でも、なりたい自分を100個書き出すことで、自分は人に優しい存在でありたいんだな!とか、こういった事に興味があるんだな!となりたい自分像を明確にすることが出来るのです!
この「物語思考」でのキャラクター作成はこれから人生を歩む上で自分が演じていく大事なキャラクターになるので、この他にもいくつかのセッションでなりたいキャラクターの解像度を上げていくようなものがあります!
そして、②の「キャラクターの行動」で実際にそのキャラクターになりきるために、言動を変えたり、行動を変えていくための段取りが書かれています!
ここで重要なのが、
「作った理想のキャラクターに自分がなりきるという意識を持つことです!」
例えば、どんな時でも優しく、親身に話しを聞く後輩思いのキャラクターにしたのであれば、どんな言葉遣いで、どんな立ち振る舞いで、どんな表情で、またどんな気持ちで話かけるのか、そのキャラクターになりきって行動するのです!
でももしかしたら、これに対して
「自分を捨てているのでは?」
と思う人もいるかもしれませんが、これは自分を客観的に見て、なりたい自分に近づけるための行動で、決して、自分を捨てている訳ではなく、
「なりたい自分の未来像」
に向け変化しているだけなのです!
そもそも人はその場所や環境で自分のキャラクターを演じており、
「学校での自分」や
「部活で自分」など
TPOに合わせてキャラクターを変えています!
この「物語思考」では、そのキャラクターをあらかじめ自分が理想とするキャラクターを作り上げ、それを自分が演じることで、
「自分がなりたい自分になれる」
というシンプルなハウツーなのです!
『こんな人におすすめ!』
この本はすでに、未来を見据えて行動している人や、自分の生き方がはっきりしているにはあまり役に立たない本ですが、逆に
「自分がやりたい事」がハッキリしない人
「人生について悩んでいる人」
「何か変えるために行動したい人」
にはとても参考になる本なので、そんな方は是非一度読んで貰いたい一品でした!
また、対象年齢も学生から高齢者の方まで使える内容ですが、特にこれから人生を形成していく、学生~社会人までの方に特に役に立つ本だと思いました!
本はそこそこページ数がありますが、難しい専門用語は少なく、分かりやすく噛み砕いて書かれているので、集中してよめば1時間程度で読み終わると思います!
途中でいくつもやるべきセッションがありますが、その都度セッションをこなしてもイイですが、私がおすすめするのは
まずは全部イッキに読み切ってからセッションを行った方が、最終のゴール地点がハッキリしているので、より深いセッションができると感じました!
これを読んで興味を持った方は是非一度読んでみてください!
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